カナダ(オンタリオ州)カレッジでEarly Child Care Education を専攻!その詳細を聞いてみました

カナダのスペシャリスト
Canada_Ojisan
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ここ数年、カナダに移住したいという方が増えてきていますが、移住の方法はどのようなルートがあると思いますか?よくあるのが、カナダカレッジで専門性の高い職種のスキルを身につけて卒業後に仕事をして移民するという方法ですね。

今回は実際にカナダのオンタリオ州でEarly Child Care Educationを専攻したNさんの経験談を紹介します。日本でいう早期保育教育ですね。ではではいっていましょう!

追記:こちらの記事の費用は数年前の金額のために実際の額は書かれているものよりも上がっている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

カレッジにかかった学費の詳細について

私が入学した2013年の学費は4セメスターで合計26,950ドル。私は働きながら支払っていたので、4回に分けてセメスターごとに約6750ドル支払いました。2023ー24年度は4セメスターで31,600ドルになります。

詳細はこちらのページ

Tuition fees and costs
Fees for tuition, materials, equipment and college’s services for domestic and international students and alumni, as wel...

保険は年間500ドル。学生ビザを申請する上で保険に加入していることが必須となります。申請するときはもちろん保険があることを証明する書類が必要で、さらに発行されたビザを受け取る時もきちんと加入しているかどうかもう一度確認されました。

教科書はとにかく高い。一冊100ドル越えるのは当たり前なので、Kijijiや古本屋といったオンラインでできるだけ中古を買いました。

それでもどうしても新版で買わないといけない教科書が2ー3冊はあったので、2年間のプラグラムで合計約700ドルかかりました。全て新書で揃えた場合は、2年間で約2000ドルになります。

始めるに必要だった英語力について(どのように入学しましたか?)

ジョージブラウンカレッジが行う独自の入学試験を受けました。試験内容は読解力・理解力を問うための短い設問式のリーディングテスト(制限時間なし)と、エッセイ(80分)でした。

エッセイのお題は毎回変わるのですが。私のときは「一番印象に残っている経験」について300文字から600文字で述べよというものでした。

TOEICといった英語の試験は受けたことがなかったので英語力は確かではないのですが、入学試験を受けた頃にはカナダにワーキングホリデーで来て一年になっていたので、日常で使われるだけのコミュニケーション力は特に問題ありませんでした。

ですがエッセイとなると話は別物。仕事終わりに週二日、チューターをつけてエッセイの組み立て方から文法、添削まで自分なりに試験対策をおこないました。

カレッジで取ったいくつかのクラスで難しかった/記憶に残っているクラスなどを紹介

カレッジ英語のクラスについて

留学生が入学してすぐに取らなくてはいけない授業の一つに、College Englishがあります。

入学する前は、とにかく英語での授業にちゃんとついていけるかとても不安でしたが、入学した後にもしっかりサポートしてくれるので安心したのを覚えています。

授業ではリサーチからエッセイの構成、参考文献の記載の方法など、カレッジで今後取る色々なクラスに役立つ英語を学ぶことができました。

Creative Curriculumのクラス

私が一番大好きだったクラスはCreative Curriculumという、手作りで子供たちにいかに面白く学んでもらうかというクラスでした。

それぞれの好きな本を紹介し合ったり、本を使ってアクティビティを考えたりしました。また身の回りにあるもので、自分達手作りでおもちゃや遊びを作って発表することもありました。

課外学習では公立図書館に出向いて、子供向けのイベントに参加したりトロント出身の絵本作家の作品を見に行くこともありました。

カナダの歴史のクラスについて

コースには幼児教育だけでなく英語や心理学、ウェルネスといった選択制の教養のクラスも含まれます。その中でも私が一番印象に残っている授業はカナダの歴史の授業です。

2023年で156才のカナダは、その歴史が始まるのが1860年代と若く、なんと授業が二週で終わってしまったことです。

日本のように旧石器時代、縄文時代、江戸時代、卑弥呼、織田信長といった覚えなくてはいけない時代や登場人物が多いのとは対象的でとても驚きました。

その中でカナダが先住民に行ってきたことについて討論したり、第二次世界大戦に日系人が強いられた収容キャンプなどにも触れられ、これまで習ったことのない歴史について学ぶ良い機会になりました。

ECEの実習のクラスについて

私がジョージブラウンカレッジに進学を決めた理由に、実習の多さがあります。合計4回の実習があり、2年間のプログラムの半分は実習という他のカレッジとは比べ物にならないほどの多さです。

実習先は毎回違い、担当する年齢も乳幼児から2ー3歳児、幼稚園児、小学生と変わるので、実習はどんな教科よりも大変でした。

実習先では子供のお世話をするだけでなく、他の先生と同じく週案を書いたり観察帳をつけたり、またカレッジへのレポート提出も行わなければならず、朝から晩まで寝る間も惜しむほど忙しい日々でした。

カレッジの授業について

カレッジで特に苦労した点は、どの授業でもグループで取り組む課題や発表が多くあったことです。自分でするだけなら、自分のペースで取り組めばいいだけなのですが、グループとなるとそういうわけにはいきません。

誰がどこを担当し、いついつまでに仕上げて一つのパワーポイントにする。そしてプレゼンテーションの練習、とメンバーと日頃から頻繁に連絡を取り合わなくてはいけませんでした。

特に誰とグループを組むかは成績の評価に直接繋がるのでとても大切です。期限に間に合わせないルーズな人や、途中でカレッジを辞めてしまう人なども少なくありませんでした。

これからこのプログラムを取る方にアドバイスをしてください 

これからこのプログラムを取る方に下記の3つアドバイスがあります。

(1)様々なクラスでグループ課題がたくさんあると思います。誰と組むかで成績が変わってくるので、しっかりと勉強をしたいのであれば、自分と同じくやる気のある人たちと積極的にグループを組んだり、関わるといいと思います。

特に留学生は普通の学生の約3倍の授業料を払う計算になるので、その分やる気も授業に対する態度も違います。

またクラスメートは高校卒業したてから、キャリアアップで来ている中年、子育て中の人、上は50代といった本当に様々な年齢層の方がいます。

色々な経験を聞ける機会でもあるので、同じメンバーで凝り固まらず、色々な人と交流するよう心がけることをおすすめします。

特にデイケアで働いていてキャリアアップで来ている人は、すでに現場の様子や知識も豊富なので、話を聞くだけで学ぶことがたくさんあります。

(2)カレッジには無料の学習・チューターサービスがあります。同じジョージブラウンカレッジに通う生徒がサポートしてくれます。

宿題の質問ができたり提出物の書き物を添削してもらったり、また英語やエッセイに不安な時は添削や意見をもらったりできるので、ぜひ積極的に利用することをおすすめします。

また英語ができるできない関係なく、書いたエッセイを何人かのチューターに見てもらい、内容のフィードバックをもらうことに利用する人も多くいます。

(3) 授業に必要な教科書は、新品で買うと簡単に100ドルを超える高額なものです。全て新品で揃えると年間1000ドルは侑に超えてしまいます。

中古だと通常の値段より約3割から半額ほどで手に入れることができるので、できるだけお金を節約したい人は、まずは中古の本屋やオンラインで探してみることをおすすめします。

授業で新版が使われていても、2−3年前の旧版であればページ数が少しずれていたりするだけなので、私はほとんど気になりませんでした。

仕事をゲットした経緯や就職に関してのアドバイス  

仕事の見つけ方には大きく分けて3つあります。まず一つ目にIndeedやChildcare Advantage、フェイスブックのコミュニテーといったサイトから求人広告を探し、レジュメを送る方法です。

二つ目にサイトにレジュメを載せると、レジュメを見て向こうから連絡がくる方法です。LinkedInが有名ですが、幼児教育の業種に絞るとChildcare Advantageのサイトがおすすめです。

三つ目に気になったデイケアや学校に直接レジュメを送るというものです。その時空いているポジションがなくてすぐに面接とならなくても、空きが出た時に結構な確率で返信があります。

なので気になっている学校などがあれば、レジュメを積極的に送ってみましょう。募集の多い時期としては夏休み前から終わりまでの5月から8月。

多くの学校で夏休みにサマーキャンプが行われたり、新年度が9月から始まるので採用も多くなります。

最初の1ー2年はフルタイムの仕事はとても見つけにくく、ほとんどがパートタイムや臨時のスタッフとして入り、経験を積んでフルタイムに昇格することが多いです。

年を重ね、経験が増えるごとに選択枠も増え就職がしやすくなります。私も初めは大変苦労しましたが、5年目からの就職活動は打って変わって、年々仕事が見つけやすくなっていると強く実感しています。

最初は思い描いたような就職活動ができないかもしれません。ですが経験年数とともに就職活動が楽になり選択枠も必ず増えていくので、まずはパートタイムからでも少しづつキャリアを積んでいって欲しいなと思います。

まとめ

Canada_Ojisan
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というわけで今回は早期保育教育(Early Child Care Education)のカレッジコースの詳細を聞いてみました。

しかも人が足りていない昨今では仕事も見つけやすくなっているという事です。このような職種はここ数年は永住権のプログラムもかなりあると言われていますよ。

この仕事に興味があるというのならここから永住権を目指してみてもいいかもしれませんね。

Oberholster VenitaによるPixabayからの画像

Vidhyarthi DarpanによるPixabayからの画像

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