カナダ就労の理想と現実を紹介します。労働基準法が100%守れているなんて真っ赤な嘘です。知っておいてほしい7つの法律と体験談

カナダ仕事

日本から出て海外で効率よく稼ぐ!!なんて文字をよく見る昨今ですが、海外就労はそんな簡単ではありません。稼ぐもなにもまず、仕事を探してGETしない事には稼ぐも何もできないことになります。

また残念なことに海外で仕事をGETしても、その職場がまともな職場かどうかはわかりません。

わたし個人は過去の就労経験からカナダの労働基準法(オンタリオ州)の事を少しは理解していますので、今回はカナダの労働基準法の一部を解説しながら”実際にあったわたしが体験した労働法違反の数々を紹介します。

食事休憩が少ない/全くない

こちらは日本でも同じような法律があると思いますが、カナダでもあります。食事休憩の部分ですね。日本の場合は労働が6時間以上から8時間以内の場合では労働者に45分の食事休憩を与える必要があります。

話はカナダに変わりますが、カナダのオンタリオ州では”5時間につき労働者が30分間休憩できる権利があります。つまり、どのような状況であれ6時間連続で働くことはできないことになります。

しかし、この話は労働基準法の話をしていて実際には”違法”の状況がかなりあります。例えば、レストランなどの仕事で昼休憩に入ろうとしたらお客さんがたくさん入ってきて休憩に入れなかった場合です。←このような話が実はかなりあります。

他には5時間の就労で30分の休憩時間のはずが15分だけしか貰えないとか、他にも完全にブラック企業のケースでは(休憩がない)みたいな会社もあるようです。

個人の経験談では地元のピザ屋さんで働いていたときに基本的に休憩時間はないとピザ屋さんのオーナーに言われた事があります。(汗)

これには少しビビりましたね。だって、夕方の14時から26時くらいまで連続働く結果になったからです。ただし、この仕事はピザのデリバリーの仕事だったため配達がないときはつねに休み時間だったので確かにちょくちょく休憩はあったのです。(ただし、当然違法)

残業代が出ない/一部しか出ない

日本で言う、サービス残業の部類になります。わたしのブログではこのような事を記事にするのは初めてではなく、過去にも似た記事をあげています。

日本人の残業は世界基準からすると意外に少ないと言う記事も昨今ではありふれていますが、個人で調べた限りでは日本のサービス残業の部分が正確に反映されていないデータの方が圧倒的に多く日本人の残業(無給を含めた)は未だに世界でトップクラスに多いと考えています。

【世界と比較】日本は本当に「残業」が多い?労働時間「最多」と「最小」の国はどこ? | ファイナンシャルフィールド (financial-field.com)

話はわかり、わたし個人の経験でカナダの話ですが会社によっては一部の残業は給料に反映されないこと/しない事がよくありました。わたし個人の経験談では”日本の株式に上場しているカナダ支店の会社から、個人経営の会社まで残業代を払ってもらっていないケースがありました。

わたし個人は物流の仕事をしていて、月曜日と金曜日は比較的に忙しく時間内に終わらない仕事がたくさんありました。

にも関わらず残業代を申請するには上司の許可が必要その許可が出ない日の方が多いと言う状況がかなりあったんですね。

日本人以外の従業員は自分の仕事を時間内に無理矢理終わらせるか時間外の仕事は絶対にやらないという感じでした。(そのために度々、会社の損失につながっていました)

わたし個人は仕事をほっぽり投げる→会社の損失→クビになるというという感じが怖くて基本的には無給でもやらざえる得ない状況で数年間ですが働いていたことがあります。

他にもカナダ系のレストランでバーテンダーをしていたときには明らかな残業で通常より1時間ほど働いたにも関わらず”30分の残業として処理されるなどの経験があります。

研修期間の給料について

日本でも研修期間があると思いますが、またこの期間の給料(実質)は研修完了の給与よりもの低いことがよくあるみたいですね。

少し前の記事ですが、日本では研修中の期間の給料が本採用後の給料よりも少ないと回答した会社が35%もあったみたいですね。

このことから、研修期間の時期と本採用後に給料にメリハリをつけることは違法ではないと言う認識になるようです。

世帯年収の平均と、モデルケースから見るライフスタイル[転職Hacks]
家族の生活を左右する「世帯年収」。この記事では、世帯年収の平均や世帯年収ごとの生活費の内訳などをわかりやすく解説します。世帯年収別の手取り金額早見表、家計内訳モデルも掲載。

話は変わりカナダの話になりますが、カナダのオンタリオ州において例え、研修中でも時給が”最低賃金を下回る事は労働基準法違反になります。

ただし、研修中に最低賃金は会社から払って貰えるもののチップなどは貰えないケースがあります。←こちらは合法になります。”昨今、日本の主に若い世代に人気のカナダ就労ですが研修期間無給というのは明らかに違法になりますので覚えておいてください

わたし個人の話に分かりますが、先ほど話をしたピザ屋さんでのデリバリーの仕事/キッチンヘルプの仕事ですが、実は面接の時に”1日、トライアルとして働きなさい合格すれば給料を払いますと言われた経験があります。

つまり、仮定の話をするとトライアルをして不適格としてクビになっていたら給料を払ってもらえなかった事になりますので、こちらも当然、違法になります。

最低賃金以下の職場は意外と多いかも

ここまで色々な話をしてきましたが、カナダのオンタリオ州の最低賃金は2023年の10月時点で日本円で約1700円となります。ここだけを切り取るとかなり高い時給になります。

またこのように高い時給にも関わらず、カナダでは毎年ように賃上げが行われているために過去20年間以上賃金が上がっていない日本と比べると”年々、時給が上がっているという事実があります。

そのためにカナダと日本の賃金格差は開く一方です。ただし、そのような魅力的にみえる賃金も一部の会社は最低賃金いかの金額しかはらっていない場所もあるようです。

”特に雇用者側が現金(*ただし、違法ではありません*)で払いたいと言ってきた場合には要注意です。←現金で払うとそもそも証拠が残りません。2023年の昨今では銀行振り込みや小切手の方が圧倒的に多いです。そのために注意してください。

また、カナダでは毎年のように賃上げが行われるために経営者が”賃上げの話を知らない事もよくあります”そのために、意図的に払っていないかどうかは分かりません。

もし、あなたの職場で最低賃金いかのケースに遭遇した場合には”あなたの同僚などに聞いてみるといいと思います”ちなみにわたし個人の経験談では最低賃金いかのケースはありません”

50%ルールについて(2つの職種で働く)

こちらの50%ルールについてはあまり聞いたことがないという人が多いかもしれませんね。まず軽く説明をすると1つの職場でも2つの職種で働いた場合には”その時給に応じて給料がもらえないと違法という法律です。

“例えば、あなたがレストランで、キッチンヘルプとして料理を作る仕事を週5日で午後の3時から閉店までのシフトでイタリアンレストランで働いていると想定します。

人気のレストランのために時間が夜の7時を回るといつも忙しくなります。また、どう見ても人手が足りなくなる時間帯です。

そんな時にマネージャーに”今日はキッチンで働かなくていいからフロアーでサーバーとして働いて客をさばいてほしいと頼まれるとします。そのリクエストに応え、7時から閉店の11時まで必死に働きました。

つまり、あなたは4時間、キッチンヘルプとして働いて4時間はサーバーとして働いたことになります。上記の例だと4時間分はキッチンヘルプの時給で4時間分はサーバーの時給がもらえないといけません。

個人の経験ですが、イタリアンレストランでバーテンだとして働いていたときに、キッチンが忙しいからキッチンで働いてほしいと言われたことが何回もありました。

また、そのときにキッチンのほうが時給が高かったのですが、みごとにバーテンダーの時給で働かせられましたね。当時はバーテンダーなんて、チップがないとどうしょうもない職種で時給も最低賃金以下でした。

上記に更に詳しく解説を載せておきます。

3時間ルールについて

上記で50%ルールを説明しましたね。実はオンタリオ州には3時間ルール(別名)という法律も存在しています。

50%ルールは労働者の職種に焦点を当てた法律でしたが、こちらの法律は労働者が働く時間に焦点をあてた法律です。

一部の職種では忙しいときだけに働いてほしいという業種があったりします。例えばレストランのサーバーなどがそのいい例で、X(旧ツイッター)でもよく見る話です。

レストランが忙しのでマネージャーなどから突然、お呼び出しがあって働きだしものの2時間ですべてのお客さんが帰ったとします。

そのために、2時間働いただけでマネージャーから”本日のは仕事がないから帰宅してください”と言われても3時間分の給料を請求できます具体的には3時間分の最低賃金です)←例え、1分しか働いてなくてもです!

わたし個人も2時間だけ働いて3時間分の最低賃金をもらったことがあります。こちらの法律もよく覚えておいてください

祝日の就労についての誤解

X(旧ツイッター)でよく見る話で、”祝日に働くと1.5倍の給料が貰える!やったー”みたいなツイートを見ませんか?このようなツイートをみると、休日なら1.5倍の給料が貰えるんだぁ、いいなぁ~みたいな感じになりますよね?

ところが、これはオンタリオ州ではない可能性の方が高いです(一部例外あり)。カナダにはいくつもの州があると思いますがあなたがどこの州で働いているのか?によって労働条件がかなり異なります。

こちらの祝日の時給の話は例えばカナダ西部のアルバータ州や中部のマニトバ州の話です。またオンタリオ州はほとんどの職種で休日に働いても通常の時給です。オンタリオ州の残業手当はかなり厳しめと考えてもらって問題はありません。

また、オンタリオ州は他に関しても時給に関してはかなり辛めですので覚えておいてください。同じ時給で休日に働きたいと思う人は多くないと思います。

まとめ

と言うことで今回は個人が経験した事と共にカナダオンタリオ州の法律も紹介してきましたね。最低賃金や、残業代の話を書いてきましたね。参考になれば幸いです。

引用元

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