カナダでの勤務経験ナイトクラブでのバーテンダーついて(マニトバ州編)

カナダのスペシャリスト

今回はナイトクラブでのバーテンダーという事でとても興味深い仕事になりますね。どうやら、最近ではバーテンダーが短期の就労の方に人気なってきているみたいですね。

たしかに、他の仕事に比べて給料などが多かったり、英語を使う頻度が高い事、またこれによって就労後に英語力【特にスピーキングの方が飛躍的に】伸びるという利点があります。

ただし、当然 利点だけと言う事ではないようですが…ではでは見ていきましょう!

追記
この記事では就労場所がカナダのマニトバ州になっていますが2024年の最低賃金は15.3CADになっています。そのために、この記事で書かれる賃金は本来の金額よりも低く紹介されています。実際にはこの金額から30%程度は上がっていますのであらかじめご了承ください。

Employment Standards | Employment Standards | What is Minimum Wage?
Province of Manitoba

また2024年に15.8CADへ賃金が上がる予定です。

Manitoba minimum wage to rise to .80/hr
The confirmation Manitoba’s minimum wage will rise 50 cents per hour, starting Oct. 1, drew mixed reviews from business ...

賃金とチップ

賃金はマニトバ州の最低賃金である$11.95(2022年8月現在)です。チップの額は日によって異なりますが、平日は$30~$60、金曜土曜は$70~$100程度です。

この仕事は忙しい時間帯が明確に異なりますので、チップを合わせた賃金が時間帯によってかなり違うことになります。

必要だと思った英語レベル

ナイトクラブと言うこともあり、騒がしい店内で沢山のお客さんと会話をする必要があります。また、カナダは移民が多い為、様々なアクセントが飛び交っています。

ただ、基本的にコミュニケーションが取れれば問題はありませんので、英語力はIELTSで言うと6.5以上あれば問題なく働けると思います。

ただ、バーテンダーはいかにお客さんと仲良くなるかでチップが大きく変化してくるので、スラングなどの日常的に使われる英語を知っておくと良いでしょう。

Duties(仕事内容)

1. 開店準備


お店が開店するのは7:30なので従業員は7:00に出勤して開店準備を始めます。
基本的にバーのオープンはシンプルです。

最初に、バーの電飾類とテレビをつけます。次に製氷器から氷持ってきます。その後、お酒やグラスを並べます。この時の並べ方はバーテンダーによって違います。

例えば、私の同僚の1人は、テキーラ3杯$10のスペシャルがある日は、先にお皿に3個のグラスとライムを3つ並べておいておきます。この様な準備をする事で、お客さんに素早くお酒を提供する事が出来ます。

2. ストックの確認、補充


開店準備が一通り終わったら、ストックの確認、補充を行います。iPadのチェック表を使って必要なお酒を確認し、店長に伝えます。

お酒と同様に、カクテルに使うジュースやフルーツのストック確認も行います。

3. お酒作り

平日は基本的にお酒がある限り何でも作りますが、金曜土曜は忙しい為、カクテルなど時間のかかる物は作りません。

私の働いているお店では、Raspberry mojitoや、Lychee lagoon など甘めのカクテルが人気です。カクテル以外ではspiced rum and coke が1番人気です。

ちなみに、忙しい日はお酒の量をいちいち測る時間はないので、目分量でお酒を注ぎます。

4. クロージング(閉店の準備)


クロージングはまず、グラスを全て洗う事から始めます。次に、コバエがお酒の中に入るのを防ぐ為、ブラウン系のお酒を全て冷蔵庫の中に入れます。

続いて、レイルからボトルを全て取り出し、水洗いします。その後、バーステーションに溜まったお酒を熱湯で流します。後は、電飾類、テレビの電源を切り、モップ掛け、ゴミ捨てをして業務終了です。

この仕事をしていて良かったこと

やはり、お酒に詳しくなるというのが1番良かった事だと思います。バーテンダーをしている以上膨大な数のお酒について知る必要があり、お酒についての知識が身につきます。

ハウスパーティーなどで友達にお酒を作ってあげる事ができます。また、クラブで働いていると沢山の人に出会います。

その為、この仕事を通してコネクションを増やす事ができるのは、バーテンダーとして働くメリットです。それと、忙しい日やお客さんに気に入ってもらえた場合はチップがはずみます。

頑張れば頑張った分だけ稼げる為、バーテンダーとしてのやり甲斐を感じられます。

この仕事で良くなかった事

1番大変だと感じる事は、酔っ払い客の相手をしなくてはならないという事です。バーでお客さんが飲み過ぎてしまう事は良くあります。

ただ、マニトバ州では泥酔したお客さんへのアルコールを提供は禁止されています。その為、アルコール提供を拒否し、客が怒り出すなんてことも良くあります。

実は、マニトバ州はお酒に関してとても厳しく、アルコールを提供する際はスマートチョイスと呼ばれる酒類提供免許の保持が義務付けられています。

数ヶ月に1度、州からのチェックが入り、その際に免許証を持っていないとトラブルとなってしまいます。(ちなみにスマートチョイスはオンラインで簡単に取る事が出来ます。)

また、ナイトクラブでの勤務は昼夜逆転となってしまうので生活リズムが崩れてしまうというのもバーテンダーの仕事をする上でのデメリットと言えるでしょう。

どの様な人におすすめできるかまとめ


金曜土曜はとても忙しくなるので、要領良く仕事ができる方にオススメします。また、人と喋るのが好きな方にもピッタリだと思います。

後は、バーテンダーをしている以上、お客さんがお酒を奢ってくれるなんてことも良くある為、お酒が強い方に向いています。(ただし、バイト中に酔っ払ってしまうと店長に凄く怒られます。)

また、見た目重視の世界なので容姿端麗な方に向いています。

面接時の質問

面接時は、応募理由、週何回働けるか、バーテンダーの経験年数などを聞かれました。

ナイトクラブは見た目と社交性が最も重視されるので、面接時にしっかりとメイクをしていくと受かりやすいと思います。

また、面接前にはメールで履歴書と一緒にInstagramのアカウント名を送る必要がありました。

ナイトクラブである以上、お客さんを呼び込んでくれる従業員が欲しい為、フォロワーが多ければ多いほど受かりやすいと思います。

とても貴重な体験談をありがとうございました。わたし個人もイタリアンレストランでのバーテンダーの経験者なのですが、やはり似ていますね。
しかし、ナイトクラブという事でレストランにはないお話もたくさん聞けました。

利点としてはお酒の知識が付く、チップが多い事などですね。欠点としてはやはりお酒で泥酔する人がたくさんいることですね。
今回はも貴重な体験談、ありがとうございました。
今回は、マニトバ州のMAYさんの体験談でした。

João Geraldo Borges JúniorによるPixabayからの画像

Russell ClarkによるPixabayからの画像

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