今回はブラジル在住のOさんに執筆をお願いしました。ブラジルと言えばサッカーとコーヒーのイメージですが、南米では唯一ポルトガル語を話す国となっているようです。
他はスペイン語みたいですね。とは言ってもポルトガル語とスペイン語はかなり似ているみたいです。
カナダと同じように移民大国として知られていますが、ここの恋愛体験談も楽しみですね。ではではいってみましょう!!
1)ブラジルで開放的になった日本人と韓国人の恋愛
国が違えば文化も違う。文化が違えば恋愛の仕方も違う。と言うことで海外の恋愛の仕方は日本人の感覚からするとなかなか想像できないこともある。
私の知り合いのケイタ(仮)はブラジル留学の時に知り合った日本人。他の大学から来ていた日本人留学生だった。
彼は日本にはないブラジルの恋愛文化を存分に楽しんでいた。その文化とは「フィカンチ(ficante)」をつくるというもの。
そもそも「フィカンチ」とは、英語でいう「デート(date)」のようなもので、恋人でもなく友達でもない関係のこと。
たまにデートで飲みに行く関係も「フィカンチ」だし、セフレも「フィカンチ」だし、友達のパーティに連れて行くほとんど彼女のような存在も「フィカンチ」だ。
恋人のような縛りがなく、好きなタイミングで楽しむことができる、言わば「都合の良い存在」と思われることもあるだろう。
日本にも韓国にもそんな文化はないが、ブラジルにいる間二人は、クラブで一晩の関係を楽しんだり、かと思うと、1か月ずっと一緒に住んでみたり。ブラジルの開放的な雰囲気を利用して、恋愛を楽しんでいた。
2)ブラジル人は開放的!カーニバル時期はコンドーム無料配布?!
それでは、当のブラジル人はどのようにその「フィカンチ(ficante)」の文化を楽しむのだろうか。恋人でもない、友達でもない。
そんな定義のない関係の人と一緒に出かけるのが当たり前なので、ブラジルで恋愛は始めやすい。また、恋愛を始める、というより一晩の関係を楽しむ人も、日本よりも断然多いイメージだ。
そういうこともあってか、コンドームが無料で配布されている。一晩の関係を持つ人が後から後悔しないように、と市が配慮をしているのだ。
また、それは特にカーニバルの時期に配布量が増える。カーニバルの時期は、真夏。水着で街中を歩く人も多く、また街中に音楽が溢れ、心も体も開放的になりやすい季節だ。
男女関係なく、熱い夜を求める人も多い。カーニバルの本場、リオデジャネイロに住むマリア(仮)は、一晩に3人と関係を持ったという。
彼女は普段から男性と関係を持つタイプでもなく、20代前半だったがまだ二人としか付き合ったことがなかったという。カーニバルのマジックなのか、社会が作り出す空気なのか。
LGBTQもOK。女性となったジェシカの恋愛
続いて、性別変更をし今は女性となったジェシカ(仮)の恋愛模様。いわゆる「トランスジェンダー」で、元々男性だったのですが、自分の性別に違和感を覚え、手術・役所での性別変更を経て女性となりました。
元々家族は伝統的なカトリックの考え方の家で、性別変更までに家族とのいざこざや両親の離婚など、さまざまな苦難を経てやっとの思いで実現できました。
身長はスラっと高く、体は少し筋肉質で、初めて会った時の印象は綺麗な女性、という感じ。そんな彼女は今、スペイン人の男性と事実婚の形をとり、共に生活しています。
ブラジルはカトリックの国で、社会としては元々LGBTQに関しては反対の立場。最近やっと、様々な性的嗜好を徐々に社会が認めるようになってきました。
1997年からサンパウロで行われてきたLGBTQの「ゲイ・パレード」は、徐々にその規模が大きくなり、近年300万人が参加する規模になったことも。
また、パレードなどの運動に限らず、ゲイのクラブやバー、コミュニティなどが市内にちょこちょこ。「ゲイのクラブはナンパされないから、踊りやすくて楽しい」とクラブ初心者にも人気。
初めてブラジルに行く際は、そういう楽しみ方もおすすめ。
と言うことで、今回も日本では体験できないような経験談になりました。フィカンチ(ficante)という言葉があったんですね。日本で言う:友達以上恋人未満 という言葉が正しいように思いました。
また、カナダと同じようにLBQTにすごく寛容である国がブラジルという事も理解できました。
刺激的な記事の方ありがとうございました。
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