ニューヨークでキャバクラ(キャバーレークラブ)のお仕事のお話です

その他

今回は、夜のお仕事で、キャバクラです。Sさんの体験談です。実はトロントでもバンクーバーでもかなり昔からキャバクラという仕事が存在しているようです。またかなりの高給という事なのですが、実態がよくつかめませんでした。今回はNYになりますが記事にします。

(1)賃金とチップ

ニューヨークのキャバクラの賃金は変動制で、一概に言う事は難しいのですが、勤め始めて最初の頃は最低時給が15ドルほどでスタートします。

ここにさらに、お客様が注文された飲み物によって決められた金額が時給に上乗せされる形になります。

例えば、お客様が乾杯用に女性スタッフに一杯の薄めのお酒を注文されると、一杯につき1ドルがボーナスとして給与に加算されます。

高価なボトルのワインやテキーラなどは10ドル以上のボーナスのボーナスが給与に加算されます。

また、出勤時にお客様と一緒に入店することを「同伴出勤」と呼び、これにも20ドル以上のボーナスが支給されます。

これらのボーナスを加算すると、時給は多い人で100ドル。少ない人で20ドルになります。

なるほど、どちらかというと歩合制という感じなんですね。時給は高い方なんでしょうか?この職種では一般的なのでしょうか?

(2)必要だと思った、英語レベル(理想のTOEICのレベル)

キャバクラは日本人特有の文化です。

アメリカにはストリップクラブなどの店舗もあるため、普通のバーより高い金額を払っても女の子と話ができるだけです。

それ以上の身体的接触がないキャバクラというお店のスタイルは、アメリカ人男性には理解し難く、トラブルを避けるため基本的には日本人以外の来店は店側で断っています。

そのため、英語はほとんど必要ありません。

日本語で,できる仕事で高給という事になりますね。穴場という事にもなるのでしょうか?

(3)DUTIES

1.お酒を注ぐ

キャバクラの女性スタッフのお仕事は、お客様の隣に座って接客する以外は、バーテンダーとほとんど変わりません。

席に着くとテーブルの上に、お水と、お酒と、焼酎の入ったボトルが置いてあるので、それをお客様の好みに合わせて混ぜて割ってお出しします。

二次会、三次会で、すでにお酒が入った状態で来店される方が多いので、薄めをリクエストされることが多いです。

ワインなどボトルのお酒を追加で注文された際は、コルクなどの栓は男性スタッフがお客様の目の前で開封し、グラスなどに注ぐ作業を女性スタッフが担当します。

テキーラをジュースなどで割ってカクテル風にする際、専用の小さなシェイカーを使ってカクテルを作るのも女性スタッフの役割になります。

2.会話をする

お客様は基本的に日本人の方しか来られないので、すべて日本語になります。

客層としては駐在員で来られた方が多く、日本の歓楽街にありがちな「派手にお金を使って見栄を張った遊びがしたい」というニーズよりも、「仕事から離れた場所で、日本語で会話をして癒されたい」というニーズが高いです。

流れとしては、名前などの自己紹介、複数人で来店されている場合は「今日はどこかで飲んできたんですか?」など、身近なところから話題を広げていきます。

3.歌や踊りを披露する

各部屋にカラオケ設備が設置されています。

お客様の年齢や雰囲気に合わせて曲(昭和歌謡やニューヨークにちなんだ曲が選ばれます)を選び、歌の得意な女性スタッフはマイクを持って歌ったり、そうでないスタッフはお客様と一緒にハモる形で歌ったりして盛り上げます。

店内は大きな部屋と小さな部屋の二種類に別れており、ダンスの得意な女性スタッフは歌う代わりに踊りを披露することもあります。

ニューヨークのキャバクラは通称ピアノバーと呼ばれており、名前の通り、ピアノが設置してある店舗もあります。

そういった店舗では、専用のピアニストが生で伴奏をしてくれる中、お客様と一緒にデュエットで歌うこともあります。

4.細かいもてなし

お客様が席に着く際に上着をお預かりしたり、また、退店される際にを確認して送り出すことも業務の一つになっています。

長時間、一つのグラスでお酒を飲まれる際は、グラスに水滴がついて手が濡れてしまうので、ハンカチで水滴をふき取ったりします。

また、お手洗いへ行かれる際には、そこまで誘導して、また席へ戻る際に温かいおしぼりを手渡します。

退店時のお見送りに関しては、ビルの外まで送り出す事は条例に違反してしまう恐れがあるため、店のドラのところまでしかお見送りしません。

5.アフターサービス

お客様は一度ご来店されて終わりではなく、何度も足を運んでもらう事で利益につながります。

特に、出勤時に待ち合わせをして一緒に入店(同伴出勤)すると、給与にボーナスが加算されるため、勤務中に名刺で連絡先を交換したりして、お礼のメールを送ったり、お店の外でもコミュニケーションを取れるようにします。

直接の業務には含まれませんが、お客様とプライベートで食事会などをしてから、二次会として店舗に来てくれるように提案することが多いです。

この仕事では会話力がすごく重要という事ですね

(4)その仕事でしていてよかった事

海外で暮らしていると、どうしても大学関係以外で人間関係を広げる事が難しくなってきます。

その点、キャバクラでのお仕事は、大学とは関係のない人で、大学とは関係のない話を、母国語である日本語を使って行うことができるので、スタッフ自身働いていても楽しめたり癒されたりする面がありました。

なるほど、かなりリラックスして仕事をできるという事ですね。

(5)その仕事でよくなかったこと

どうしても深夜にまたがる仕事になるので、翌朝早くから大学の授業や何か予定があるときは体力的に辛いのが正直なところです。

また、体質的にお酒が飲めない人は、どうしてもボトルのお酒のボーナスなどを獲得しにくいのも難点に感じました。

わたし個人もバーテンダーの仕事の経験がありますが、酔っぱらいから無茶を言われることがありますね。同じ感じなんだと思います。

(6)どのような人にお勧めできるかまとめ

普段英語しか喋らないような環境に囲まれて、ふと、日本語を喋るお仕事がしたいな、と思う人にオススメです。

また、仕事でお酒が飲めるので、お酒を飲むのが好きな人にも向いている仕事です。

(7)面接時の質問

やはり女性スタッフは綺麗な身なりの方が多いので、派手すぎない程度にメイクをして、女性らしいスカートやワンピース、それからハイヒールの靴を履いて行かれることをオススメします。

面接官の質問は、
・普段は学生ですか?
・キャバクラの経験はありますか?
・週にどれくらい出勤できますか?
といった基本的な質問が数個聞かれるだけで、
面接の時間のほとんどは、本文の方にも書いてある「給与体系」や「業務内容」の説明に費やされる感じでした。

面接の後に、そのまま数時間お店で試しに働いてみることを提案される場合もあります。

このようなレアな仕事の記事はありがたいです。本当にありがとうございました。2023年に入荷した情報によるとトロントにも少なくようですが、キャバクラ(アジア系+外国人)があるようです。またある程度の料金がかかるようでが追加情報が入り次第更新していきます。

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