留学生がカナダに来るときの傾向として、最初に短期でモーテルやホームステイなどを使用します。
その後にシェアハウスやレジデンスなどを探す事になります。←実際にこの方法はシェアハウスやレジデンスをじっくり探せるので個人的にもおすすめの方法です。
そのために、賃貸関係の英語もかなり使うことになります。DEPOSITやRENTなどですね。
カナダの賃貸トラブルはよく聞く話だけど、“まぁわたしには起こらないと思うけど”と考えている方は多いですね。
ですが、事実、起こってみてから“わたしに起こると思わなかった”と言います。この際にじっくりと準備をしておきましょう。
この記事をよんでいただくと万が一、カナダ国内で賃貸の問題があった場合にもどのように行動すればいいのかわかるようになります。
むしろ、それを起こらないように用意周到に契約などを進めていくのが賢いです
大家が家賃の返金をしない(契約書やデポジット受取書の確認)
まず、賃貸の大家とのトラブルで一番多いのがこのデポジットを返してもらえないというものです。
カナダでは基本的に敷金礼金などというものは存在しません。ですので、賃貸を払った分はすべて実体のある賃貸に回ります。
カナダ国内で賃貸の契約をするときに一番ゆうめいなものがファーストマンス&ラストマンス方式というものです。
カナダでは賃貸に入る前に2か月分の家賃を払う事が一般的です。そして、最初の月の分は住み始めた月のもので、もう1か月間分はあなたが出る月の家賃になります。
具体的に上に書いたように2021年の9月から6か月間の予定で、入居したとします。
この場合には2021年の9月分と2022年の2月分の家賃を2021年の9月1日に2カ月間分をさきに払う(預ける)形になります。
そのために残りの家賃は2021年の10月1日分、11月1日分、12月1日分と2022年の1月1日分の4回になります。(2021年の9月分と、2022年の2月分は先に払っていますよね?)
先に払った2か月分と残りの4か月間分です。これでトータルで6か月間分になりますよね?これで理解できたと思います。
では本題に移ります。あなたは2022年の2月の末日まで滞在する予定でしたが、バンクーバーに行く航空券の予定で退去日を2月15日にしました。
ここで質問です。9月1日に2カ月間分を払ってますよね?でも2月15日に賃貸を引き払いたいわけです。
2022年の2月の残りの約15日間ぶんの家賃は戻ってくると思いますか?
家賃の半月分のものになりますので、金額もそこそこの額になると思います。この場合にはもちろん家賃は返ってきません。
そもそも6か月間で契約をしているのに5月間半しか滞在していません。契約を履行していません。ここまでは日本と変わらないので問題はありませんよね?
では次に契約がなかった場合のケースになりますがYES/NOと言うあいまいな回答になります。むしろ、このような場合には先に契約書などでお互いに下記のことを確認しておく事が重要です。
たとえば“契約期間を経過した後は”日割りで賃貸が可能“であるとか、日割りでできないが”週割で賃貸“が可能とか、または必ず”月の一日“まで滞在する必要があるとか契約書レベルで書いておくことが重要です。
このような契約書がないと、契約した内容がお互いに曖昧でこのような問題を生む可能性があります。
契約書を意図的に書かない(トラブルの種)
大家さんの中には契約書を書かないという方がいますが、すくなくてもオンタリオ州の法律では
賃借人か大家が契約書を希望する限りにおいて必ず、契約書の発行が必要です。
もしかすると契約書を書かないこと自体は問題はないと思っているかもしれませんが、契約書を書くことによって90%(1個人の意見です)の問題は解決できるわけです。
ですので、良心的な大家は契約書の発行を要請してくると思います。
契約書がないと問題があった時に双方ともにおおきな問題となります。(これがないと、のちに家賃などを上げられても文句は言えません)
ですので、ここが非常に肝心なんですね。
レシートの発行を拒否
これも大家が拒否する事が多いと言われています。このレシートですが賃貸の還付金に必要になるケースがあります。(ほとんどのケースで申請では必要はありませんが..)
ですので、これがないと還付金を受けってもCRAなどに返金しないといけなる可能性が出てきます。また、レントの還付金は一部の州のみ対象です(2021年時)
インターネットが遅い
カナダ留学あるあるで割とよくあるのが、このインターネットが遅いという問題ですね。
日本でもインターネットのプロバイダーはいくつかあると思いますが、カナダでも同じように1つや2つでありません。
プロバイダーの会社が遅い
そのために、インターネットのプロバイダーの会社のインターネットのスピードが遅いという問題点も聞きます(安い会社にこの傾向があるようです)。
ネット回線を使っている人数が多い
また、他にもインターネットは十分にスピードが出てもその回線を使っている人数が多いと結果的にスピードは遅くなります。
そうですね、100GMだろうが、15人で使う事は難しいわけですね。
あなたのパソコンからローターまでの距離が遠い
これはわたし個人の経験ですが、スピードが出ているにも関わらずスピードが遅いという事がありました。ルーターまで5メートルくらいでしょうか。。
そもそも、インターネットを届けられる距離は決まっているめに、そもそも、遠い場合にはExtenderなどの機械で電波を中継しないといけません(検討してみましょう)。
トイレやキッチンが汚い
これも割とよく聞く話ですね、トイレやキッチンなどが非常に汚いというケースですね。
通常だと、見学の時にも汚いことが多いのですが、見学されるときだけキレイにされるキッチンもあるとかないとか…
そのために、おすすめなのはキッチンやトイレなどは誰がどのくらいの頻度で綺麗にするのかは確認しておく必要があります(これも、もちろん契約時に可能です)。
家賃を勝手に上げられる(違法)
よく聞く話に、大家に勝手に家賃を上げられたと言う話ですね。実はあまり知られていないかもしれませんが、大家の賃上げは1年間に一回だけと定められています(オンタリオ州)。
また、家賃を上げる場合にはすくなくても90日前にはテナントに告知する必要があります。また、非常に重要な事に1年間で上げていい金額は決まっています。
詳細は他の記事に書いていますので、そちらの記事で確認ください。
そのために、その金額を超えるような家賃を上げる事はできないと借家借地法で決まっています。
隣人の騒音がうるさい
こちらの問題は結構微妙な問題です。と言うのも、騒音の基準は人によって違うからです。
そのために、あなたにはうるさくても一般的には騒音ではないかもしれませんし、その逆のパターンもあるわけですね。
多文化をゆうする国は基準も人によって異なるんですね。そのために、日本よりも圧倒的に個人差が出てきます。
このような問題はまず、大家に相談するのはもちろんですが、騒音を発しているテナントにも問題を提起する必要がありますね。
その後に、騒音が収まらない場合には他のオプション(他に部屋があれば変えてもらう)があれば対処してもらいましょう)
冷暖房が強い、弱い
個人の経験談で、暖房が弱くとても寒い経験がありました。日本の大部分とは違い、トロントでは真冬に-20℃になる事も珍しい事ではないです。
そのために、法律で部屋の気温は15℃以下にすると違法になります。大家が過失で捕まります。これは一見すると素晴らしい法律のように聞こえるかもしれません。
ただし、よく考えると16℃なら問題ないという事なんですね。少なくても、大部分の日本人にとって16℃言えばかなり寒いです。
個人的にも20℃くらいは期待しています。そのために、気温の問題はできるだけ早く大家と話してみましょう。
また冷房が強いというケースがあるかもしれません、このケースでは換気口などガムテープで閉めていまえばいいので、問題はないともいます。
よくある質問を紹介
契約より早く抜けたい(抜けれません、返金されないことが多い)
基本的に、オンタリオ州では一度 一定の期間 契約をしてしまうとその期間が終わるまでは住む必要が出てきます。
ただし、それでも大家との話し合いでその期間を短縮できたり、他の人を探すという条件で契約期間よりも早く出られるケースがあります。
また、大家との契約をしたものの家賃を勝手に上げられた、またはハラスメント受けてるケースなどはオンタリオ・テナントボードに訴える事で契約を途中で破棄して抜けられるケースもあるようです。
家を抜ける時に次の人を探すように強要された。
これは完全に違法です。“ただし、よくあるのがリクエストで強要ではないとケースですね。”大家さんが探してくれるように頼んでいるというケースですね。
日本人の方で英語が不十分だと、勘違いしてしてしまうケースが多いようですので、しっかり次の人はご自身で探してくださいと伝えるのがいいと思います。
自分の部屋 以外の共有スペースの掃除などを強要された。
実はこちらは賃貸の契約書に従って掃除する必要があるのか?/ないのか?が決まっています。そのために、契約書がないケースでは何とも言えません。
ただし、賃貸をしている部屋はテナントが掃除をする義務があります。
また1個人 専用でトイレやキッチンを使っている場合にも同様で掃除をする義務があります(つまり契約にトイレやキッチンも契約に含まれている)。
航空券の都合で、1週間、早めに帰国することになった。1週間分の家賃を返金してほしい
*これもできません*少なくてもオンタリオ州の法律ではテナントが出る1か月間前に告知をす必要があります。
そのために、10月1日は部屋を空けると、大家に告知をすでにしているにも関わらず9月後半に家を出ていく事になるわけですからテナントの契約 違反になります。
そのために、帰国日も含めて計画的に予定を組みましょう
まとめ
という事でトロント(オンタリオ州の滞在)での滞在で大家とのトラブルという事で書いてきました。よくあるのが、デポジットを返金しないという例や、騒音の問題などがありましたね。
ここではやはり、契約書での契約をする事に尽きるという事ですね。
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