実はわたし個人もタイレストランでの就労経験があります。少なくても、カナダではタイ料理がかなり人気みたいですね。辛い物がすきなのでしょうか?
東南アジア系の料理では圧倒的なシェアを誇っているようです。日本人とタイ人は仏教を信仰している人が多いという点で似ている点が多く、アジアの中でも働きやすいのかもしれませんね。
では、ハリファックスのタイレストランでの就労経験を見ていきましょう。
タイの温かい人たち

冬に向かうにつれ、ホテルの稼働が落ち着いてきて、私のシフトも減るようになったので、新たに仕事を探す必要がありました。
その時、最初にルームシェアをしていた女の子の紹介で、タイレストランのキッチンの仕事につけることになりました。
キッチンで働いている人たちはほとんどが本場のタイからやってきた20代の青年たちです。
彼らのほとんどが英語は話せず、タイ語でやりとりをしていたので、最初はどうなることかと思いました。
しかし、言葉が通じなくてもおたおたしている私に、優しく仕事を教えてくれたり、優しいいじり方で輪の中に入れてくれたりして、こんなにも温かい職場は人生で初めてでした。
毎日とんでもなく忙しいのに、笑いの溢れる職場で、全く言葉が通じていない空間にいるとは思えない体験でした。
小さなレストランから世界を知る経験

そのレストランはハリファックスやその周りの市に5店舗ほど展開しているレストランでした。
タイ料理のエスニックな味付けが好評で、ハリファックスの人たちにも人気のあるレストランでした。
タイ人のオーナーがタイの若者を連れてハリファックスにやってきて、彼らの衣食住を確保し、レストランをスタートしたそうです。
やり手のオーナーです。働いている若者たちは、衣食住が保障されているとはいえ、自分の贅沢にお金を使うこともなく、稼いだお金のほとんどをタイにいる家族に送っていました。
ひとりだけ少し英語の話せる青年がいて、ある日私が彼に、夢は何かと聞いたことがあります。
その時は少し考えて、結局答えなかったのですが、次に会った時「この間の答え、考えたんだけどね、家族にマンションを買ってあげたいんだ と言われました。
日本も昔は都会へ出稼ぎに行く人々がいましたが、家族のために母国を離れ、それでも明るく楽しく働く彼らをみていて、胸が熱くなりました。
違う国の文化を理解する一歩として、その国の人たちと直接関わることがあると思います。出会ったのはほんの数人のタイの人々でしたが、彼らに会い、一つ世界の見え方が変わったような気がしました。
よく食べ、よく働くタイの人たちを見て

タイの人たちは本当によく働きました。店内飲食もテイクアウトも人気で、多忙を極めるキッチンでしたが、一人一人がお互いをフォローしながら、臨機応変に本当にうまく回っていました。
私も自分にできることを一生懸命にやりました。休憩は30分くらいで美味しいご飯を食べたいだけ食べられます。
彼らは辛いものが大好きで、私は最初慣れず、辛いものは避けていましたが、不思議と汗だくになって働いて食べる、彼らの作る辛くてスパイスの香る料理は美味しく感じられるようになってきました。
あとはデザートに食べるパパイヤの美味しさといったらありません。
美味しいご飯を食べるために働き、元気いっぱい働くためにモリモリ食べる、そんな単純なサイクルがとても気持ち良いなぁと感じていました。

正直な話し、わたし個人もタイ料理は食べれない物もかなり多かった記憶があります。
それでも賄が無料だったことや仕事が終わっても英語で同僚と話せる環境は素晴らしいの一言に尽きますね。
今回も素晴らしい記事をありがとうございました。
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